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格安・激安ツアーの裏側はどうなっているのか?

はとバスのはとバスが停車している

 皆さまバスツアーや高速バスを利用されますか?本日は、死者14人と云う惨事になってしまった、格安スキーバスツアーについてです。

bylines.news.yahoo.co.jp

実は私も冬になると毎年必ず滑りにいくという、ン十年来のスキーヤーです。スノボもちらっとやったことありますけど、今は持ち運びが便利なファンスキー(短くて、ストックのない状態で滑る)愛好者。

私は1年の中で、必ず自分でやろうと思っている決め事があります。

  • 訪れたことのない場所に旅をする
  • 滑ったことのないゲレンデで滑る
  • 上陸したことのない島に行く
  • 京都で片泊まりの宿に泊まるもしくは、ゲストハウスに泊まる

全て国内・海外どちらでもいいのですが(京都以外は)1年を通しての旅。島はもっぱら夏。京都はだいたい春か秋。そして冬にゲレンデ。というサイクルで、いずれの何処かへと旅やレジャーに出掛けます。自然や街、人、あらゆる刺激が私の活動の源です。片泊まりの宿に関しては、こちらのブログに詳しく書いている方がいらっしゃいますので、参考になさって下さい。

kyotokatatomari.livedoor.biz

1年を通して、日帰りを含めると、かなりの数と場所に出かける中で、やはりツアーは外せません。時と場合によってラグジュアリーな旅も、リーズナブルな旅も楽しみますが、何いっても、往復の運賃と宿泊料金がセットになっているツアーで、終日オールフリーのものが使い勝手がよく、コスパという点からみれば、本当に優秀なものが多いものです。

とはいえ、いつも色々なサイトを見ながら検討している時に思うことは、このツアーはどういう仕組みでこれだけリーズナブルに出来ているのだろうか?という疑問です。

先に触れた今回のバス事故ですが、真っ先に思い浮かんだのが2012年に起きた、
関越自動車道高速バス居眠り運転事故のことです。


このバス事故は『ハーヴェストライナー』というツアーバスだったのですが、実は私も2011年の震災前に群馬県草津温泉に行く際に、往路だけこのバスを友人と利用したことがありました。復路は時間の関係でJRバスを利用しましたが、たぶん、草津に行くバスで時間的にも料金的にもこちらがとてもリーズナブルで、利用したことを記憶しています。

正直この事故が起きた時にうすうす感じてたこととはいえ、やはり安い裏側にはちゃんと理由が存在し、そうしたことを充分に考慮した上で利用すべきだと肝に命じました。

昨シーズンも一度だけスキーバスツアーを利用しましたが、私が毎年利用しているのは、ビッグホリデーのバスツアーです。

ski.bigs.jp

ほんとに素晴らしいくらい安い。何が安いって、往復のバス運賃とリフト代金込みで、平日ならたぶん5000円しないで行けると思います。

滑りに行かれる方ならご存知だと思いますが、リフト1日券は安くてもだいたい3000円以上はするはずですし、高いところだと4500円〜くらいします。これってツアーの方が往復のバス賃も入ってて安くね?ってな感じです。

まぁ、ツアーは人を多く集めてコスパをよくするわけですが、それにしてもな安さです。だから、いつも日帰りバスのツアーが最終的に集まる池袋の集合場所には、学生さんがごった返しています。私くらいの年代の人は1割いるのかなぁ。といった感じで、そんな中に入るのは正直恥ずかしかったりします。はい。

私が利用するのは必ず朝発の日帰りツアーなのですが、今回事故に遭ったのは夜発便ですね。
大昔に夜発便のバスツアーを2回ほど利用したことがありますが、今となっては夜発は私は絶対に嫌です。それは毎年滑りに行って、雪道を走るバスに乗っているからこその判断と云うか決め事と云うか。

大きなバスに乗っていて細い雪山の道を走るのって、本当に技術を要すると思うんですよ。狭いところだと、ほんっとにキリッキリのとこ走りますからね。通常雪のない状態だったとしても、山道は道幅が狭くて、大型のバスを運転するのには、やはり熟練の運転技術を持った運転手さんでなければ、とてもとても。などと私なんぞは思うわけです。

私のパートナーは山道が大好きなので、よくドライブするのですが、普通の乗用車であっても、小心者なので、道幅がめっちゃ狭くて、対向車来たらどうしような状態だったりすると、ヒヤヒヤもので、いつも心の中では『神様お守りを〜』ってお願いしてますからね。

普通の乗用車で、雪のないシーズンでもそんななのに、まして大型バスで雪道。心臓バクバク以外の何物でもありません。
(だったら、スキーバスツアーなんて利用するなよって感じですけど。実際には乗ってしまうと、山道は一部なのでそれほど気にならないのも事実)

でも、それも私が朝発のバスしか利用していないからです。陽のあるうちなら、まだ道も、周りの状況も見えますからね。見えてるから恐いってのもありますけれど。

でも夜になったらどうでしょう?山道ですよ、街頭なんてありません。対向車が来なかったら、自身の車のライト以外に道を照らす術はないのです。暗いですよ。ほんとに真っ暗。だから、私はパートナーとのドライブの際にも、絶対に暗くなったら山道は通らないでとお願いしてます。ついでに、知らない裏道とかも通らないでと強く釘を刺しております。

以前伊豆に行った際の帰り道に、渋滞を避けて抜け道を行こうとして、知らない細い道をどんどん入って行こうとしたんですが、絶対にヤバイ!って、私の霊感センサーが鳴るので、泣く泣く前進するのを止めて引き返したことがあります。案の定、間一髪でドブにはまりそうになったので、それ以来、絶対に知らない細い道とかやだからね!!!と、ことあるごとに先ずは私がブレーキをかけている次第です。私の危険を察知する霊感センサーは天下一品なのです。

自分の身は先ずは自分で守ることそれが出来てこそ、日頃、上から見守って下さる、ありがたい存在の恩恵があると云っても過言ではありません。

今回のバス事故で生存していた方の話の中に、バスが揺れていた様子や、通常とは違った、おかしいと思ったなどの発言がありましたが、どうしてその時に、もっと危険に対して鋭敏な感覚が働らかなかったのだろう。と私は思ったのです。
もし、そう語っていた人が、瞬時にドライバーの居眠りや、通常とは違うことを疑い、不審に思って、なにがしかの行動を起こしていれば、ひょっとしたら転落事故をまぬがれたかもしれません。

事故車に異常があったのか否かが、18日のこのブログを書いている時点では判明しておりませんので、他の乗員が異常に気付いて何かをしたからと云って、何も変わらなかったかもしれません。どうにもならなっかのかもしれません。

けれど、このバスに乗っている全ての人の危険回避能力がもっと鋭敏に働いていれば、結果は違っていたかもしれないのです。たとえバスに故障があったとしてもです。

日本はなんだかんだ云っても、やはり諸外国に比べれば安心で安全な国です。だからこそ、一人一人のそうした危険に対する危機感が麻痺しているように思えてならない。生存者の話を聞いていて、そんな風に感じてしまいました。

事故直後で放心状態であったり、何が起こったのか分からない状態であったのかもしれませんが、それでもやはり、安全を他人任せにしたままでいるのではないかと思えます。それは私自身も含めてそうなのだと。

自分は大丈夫

そう思うことは大切なことであり、真理です。ですが、それと危機管理能力及び、最善の注意を払うことは、また別の問題です。

人が関わる以上、完璧はありえません。だからこそ、自分の命を大事に思うのなら、そうした危機管理を他人任せにしては危ないと改めて感じます。

以前長距離バスに乗った際に、運転手さんの真後ろだったことがありますが、その時には、ずっと居眠りしないか監視してました。基本、絶対値がないので、信用はしてるけれど、でも、人間だから何があるか分からない、というのが理由です。監視では大袈裟ですが、気を配るのは安全に於いては、やりすぎでもいいくらいです。

安いものには、なにがしかの理由があるのです。

安い=悪いという図式ではなく、安いからには何か理由が存在するのですから、そうしたことも含めて、その安さの理由が不透明な場合には特に、気をつけるようにしたいものです。選択するのは、あくまでも自分自身なのですから。

遺族の方が、こんなツアーに参加させてしまったこと自体が悔やんでも悔やみきれない。。そういった内容のコメントをされていましたが、本当にそうだと思います。

2012年の関越道での事故を機に、色々と改正された部分もありますが、やはり、もっともっと安全面での向上を図るために、厳しい規制が必要なんだと実感しました。

亡くなったドライバーの方は、大型バスの運転経験もほ殆どなかったとのことです。

会社側のずさんな有り様は、長年培ってきた体質とはいえ、ドライバーさん自身は、どうしてこのツアーの運転手を引き受けてしまったのでしょうか。。

会社からの要請で、引き受けざる得なかったのでしょうか?雇用されたばかりで大型バスの経験も浅い状態で、それでも個人的な生活事情で、長距離夜行バスという心身ともに負担の大きい労働をしなければならなかったのでしょうか?、それとも安易に大丈夫だとふんだのでしょうか?

そして何故コース変更してあの進路を選んでしまったのでしょう。健康状態は本当に大丈夫だったのでしょうか?長時間運転による疲労は?休息は?

大勢の人を乗せて走るということは、それだけの命を預かるという、とても重い責任があるはずです。本来ならば、この運転手の方は運転をするべきではなかった。仕事を受けるべきではなかった。止むに止まれぬ事情があったとしても、預かる人の命の重さを、そして自分自身の命を考えれば、受けてはいけなかったのだと思う。その結果として、あってはならない事故につながり、多くの命が軽く扱われてしまった事態に、憤りとやるせなさが募ります。

私は自分自身で運転をしません。免許がないので出来ません。だからこそ、運転が日常化していて、そうそう事故が起きるわけではないと麻痺し、安全に対して疎かになりがちなドライバーには苦言を呈したい。

車は運転するドライバーの意識や技術いかんで、最も事故に繋がりやすい乗り物のひとつであり、危険と安全は常に表裏一体で、その側面は瞬時に変わるのだと云うことを。

事故が起こる度に、何かがが見直され改善はされていきますが、何かあってからでは遅いのです。失われた命はもう戻りません。

安さの裏側に潜む、不確かな安全性。

私たちツアー利用者には、ツアー会社がどのバス会社を使い、どういった経歴のドライバーが乗務するのかを事前に知る術がありません。今後、こうした部分も踏まえて、もっと厳しい安全対策を徹底するように、国が今一度メスを入れるべきだと感じます。

今回のキースツアーは私は聞いたこともないツアー会社でした。
大手であれば必ずしも安全だと云うことではありません。ですが、昔から、旅行に関するトラブルに関しては、やはり名の通っていない会社の方が多いように思えてなりません。元請けであるツアー会社が小さければ、資産も当然少ないでしょうし、有名大手も含めたお客の奪い合いに勝つ為には、価格の安さに拍車がかかり、結果として下請けは無理を強いられる。

そして、そのしわ寄せとして安全対策がおざなりになり、それはそのまま私たちを危険に晒すのです。

バスツアーに限らず、このツアーはどうしたらこんな料金にできるのだろう?と、いつもコスパに優れた素晴らしいツアーを見つける度に、問わずにはいられません。

安かろう=悪かろう。では必ずしもなく、旅行代理店の並々ならぬ努力の賜物であり、実際に私自身が今まで沢山、その恩恵に預かり、旅を楽しんで来ているのです。

多くはそうしたツアーのはずです。ですが、ずさんな会社があるのもまた事実。

今後、こうしたずさんな会社がひとつでも減ることを願ってやみません。

 

あってはならない。ことは、あってはならないのですから。



今回の事故で亡くなった方、及び遺族の方へのお悔やみを申し上げます。

そして、負傷された方の心と身体、双方の傷が1日も早く癒えますように。